映画『イップ・マン 序章 』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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2008年12月12日に公開された映画『イップ・マン 序章 』。
この記事では、映画『イップ・マン 序章 』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『イップ・マン 序章 』の予告編

≪映画『イップ・マン 序章 』・予告編≫

1953年、中国武術の道場が数多く立ち並ぶ広東省仏山市に最強と言われる武術家イップマンがいました。
イップマンの噂は広く伝わり様々な武術家が挑みますが、皆軽く倒されてしまうのでした。

1938年の日中戦争により、イップマンとその家族も生活の場を移さざるを得なくなりますが、そこで日本軍たちが手合わせのために腕に覚えのある者を探しており、イップマンも否応なしにその戦いの場に巻き込まれていきます。

映画『イップ・マン 序章 』のあらすじ(ネタバレなし)

1953年、中国武術が繁栄し数多くの道場が存在した広東省仏山市。
イップマン(葉問)は仏山市で最強の武術家として有名でしたが、決して驕り高ぶらず日々修練に励み家族に優しく接する人物でした。

ある日、カム・サンチャウという男が手合わせをしろとイップマンのもとに荒々しくやってきます。
カム・サンチャウは仏山市中の道場を荒らし、一番強いのはイップマンであると聞きつけてやってきたのでした。
無理矢理手合わせに持ち込み向かっていきますが軽くあしらわれ敗北していましました。

時が流れ1938年、日中戦争により日本軍に占拠された仏山市でイップマンも軍に屋敷を取り上げられやむなく古い家に移っていました。
日々の生活のためやむなく力仕事に従事していたところ、そこでかつて道場主やそこの生徒たちとの再会をします。
ところがそこに日本兵がやってきて、自分たちの空手の相手のために腕の立つ者達を連れて行ってしまうのでした。

映画『イップ・マン 序章 』の解説

実在した詠春拳の達人、イップマン(葉問)をモデルにドニー・イェンが主演を演じる映画です。
ドニー・イェンはこの映画の役作りのために、本人に近い体形に近づくため10㎏の体重減量を行いました。
一から詠春拳を学ぶために他の作品の制作にかかわっていた時も、木人樁(もくじんしょう)を使用した技の習得に励んだそうです。

香港や中国を中心に驚異的な大ヒットを記録し、2009年に香港アカデミー賞の優秀作品賞を受賞しました。
この作品のヒットがきっかけで、何作かのイップマンの映画やテレビドラマが作られています。

映画『イップ・マン 序章 』のみどころ

ドニー・イェンのアクションが光るカメラワークが素晴らしい作品です。
映画に使用されている音楽も、自らの誇りや大事な家族のために戦うイップマンのドラマを盛り上げるのに一役買っており、非常に印象に残ります。
映画のイップマンの詠春拳は素早いパンチの連続や無駄のない動きが多く、ジャッキー・チェン、ブルース・リーのカンフー映画を見慣れていると、派手な技よりどちらかと言えば合気道のような何が起こったのかわからない超技を見ているような感覚になります。

どのカンフー映画のアクションも三者三様なので、見比べてみても面白いかもしれません。
敵役の日本人を日本人役者の池内博之さんが務めています。
本格的なアクションはこの作品が初めてだそうですが、大御所のサモ・ハン・キンポーから特訓を受けたとある通り、初めてとは思えない堂々としたアクションを披露しています。

映画『イップ・マン 序章 』の感想

サモ・ハン・キンポーのような大ベテランやドニー・イェンといったカンフー映画の豪華なメンバーの実力と熱意が光る映画です。
ドニー・イェンのインタビューにもある通り単なるアクション映画ではなく、功夫を通じて武術の文化や功夫の精神が反映された品格の高い作品でもあります。

映画『イップ・マン 序章 』の登場人物・キャスト

イップ・マン(葉問)役:ドニー・イェン(甄子丹)
チョウ・チンチュン(周清泉)役:サイモン・ヤム(任達華)
三浦役:池内博之
ウィンシン(張永成)役:リン・ホン(熊黛林)
リー・チウ(李釗)役:ラム・カートン(林家棟)
カム・サンチャウ(金山找)役:ルイス・ファン(樊少皇)
コンユウ(周光耀)役:鄭家星
チュン(葉準)役:李澤
ラム(武痴林)役:釋行宇
ユン(沙膽源)役:黄又南
リュウ師匠(廖師傅)役:チェン・チーフイ(陳之輝)
佐藤役:渋谷天馬
胡威役:デニス・トー (杜宇航)
青龍武館館主役:トニー・リャン(梁小熊)
忠義武館館主役:劉明哲
李師傅役:李奇龍
何師傅役:週仲

映画『イップ・マン 序章 』のスタッフ

監督:ウィルソン・イップ(葉偉信)
製作:レイモンド・ウォン(黃百鳴)
脚本:エドモンド・ウォン(黃子桓)
アクション監督:サモ・ハン・キンポー(洪金寶)
武術指導:トニー・リャン(梁小熊)
音楽:川井憲次
撮影:オー・シンプイ(柯星沛)
編集:チョン・ガーファイ(張嘉輝)
美術:ケネス・マク(麥国強)
衣裳:リー・ピックワン(利碧君)
詠春・総顧問:イップ・チュン(葉準)

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