映画『恐怖の報酬』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

映画

1954年7月25日に公開された映画『恐怖の報酬』。
この記事では、映画『恐怖の報酬』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『恐怖の報酬』の予告編

≪映画『恐怖の報酬』・予告編≫

ベネズエラの街、ラス・ピエドラスでは、食い詰めた移民が、毎日を何となく過ごしていました。
そこで過ごしていたマリオと、ホンジュラスから来たジョーは意気投合します。

しかし、ある時500km先の油田で事故が起こります。
安全装置のないトラックで、爆薬の一種であるニトログリセリンを運ぶものに、2人は選ばれて…。

映画『恐怖の報酬』のあらすじ(ネタバレなし)

マリオは、ベネズエラにある街、ラス・ピエドラスにて、食い詰めた移民たちと共に何気ない日常を送っていました。
そんなマリオの元に、ホンジュラスからやってきたジョーが現れます。
同じフランス人である彼ら2人は、やがて意気投合します。

ある時、500km先にある油田で火事が起こります。
石油会社は、バク役の一種であるニトログリセリンを運ぶことの危険性を懸念して、移民たちに対し2000ドルの報酬で運ばせることを決めました。

マリオとルイージ、そしてジョーとビンバが、食い詰め者の中から選ばれました。
彼らは無事帰ってこれるのでしょうか?

映画『恐怖の報酬』の解説

この映画の原作は、ジョルジュ・アルノーの小説、『Le Salaire de la peur』です。
監督を務めたのは、映画史上初めて世界三大映画祭の全てにおいて、最高賞を受賞したことで知られるアンリ=ジョルジュ・クルーゾーです。

この作品は、第6回カンヌ国際映画祭で、グランプリと男優賞、さらに第3回ベルリン国際映画祭においては金熊賞を受賞しています。
1953年にフランスで公開されてからのちに、1977年に同名の映画「恐怖の報酬」が、ウィリアム・フリードキン監督、ロイ・シャイダー主演の元リメイクされました。

映画『恐怖の報酬』のみどころ

この映画の見どころは、後半の緊張溢れるシーンに詰まっていると思います。
危険な時にこそ、その人の本質が現れるとはよく聞きますが、危険を冒してまで突き進む彼らの姿には、本当に勇気づけられます。

また、機械の音などの音響効果によって生み出される、独特の緊張感によって、手に汗握る展開をより迫力のあるものにしているように感じます。
観客を惹きつけて離さない物語の展開や、その時代ならではの雰囲気を味わうことができるのもポイントです。
マリオたちが直面する苦悩や障害をありありと描いており、非常にクオリティの高いサスペンスとなっています。

映画『恐怖の報酬』の感想

この映画は、リメイク版が公開されるほどの人気を誇ります。
1950年代独特の雰囲気を味わいながら、本格サスペンスを堪能することができます。
リメイク版と本作を見比べて、相違点を探求してみるのも面白いかもしれませんね。

映画『恐怖の報酬』の登場人物・キャスト

マリオ:イヴ・モンタン
M・ジョー:シャルル・ヴァネル
ルイージ:フォルコ・ルリ
ビンバ:ペーター・ファン・アイク
リンダ:ヴェラ・クルーゾー

映画『恐怖の報酬』のスタッフ

監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
脚本:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、ジェローム・ジェロミニ
原作:ジョルジュ・アルノー(英語版)
   『Le Salaire de la peur』
製作:レイモン・ボルデリエ(フランス語版)、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー

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