映画『Shall We ダンス? 』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

映画

1996年1月27日に公開された映画『Shall We ダンス?』。
この記事では、映画『Shall We ダンス?』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『Shall We ダンス?』の予告編

≪映画『Shall We ダンス?』・予告編≫

平凡なサラリーマンが何不自由ないにも関わらず、通勤電車から見える社交ダンス教室の窓に佇む美女にふと興味を持ちました。
それをきっかけに、まるで知らない社交ダンスの世界に首を突っ込んでしまいます。
家族に内緒で次第にのめり込み、大会にまで出場し、紆余曲折を乗り越えて、自ら一歩踏み出す幸せを得るまでを、笑いあり涙ありのハートウォーミングで描きます。

映画『Shall We ダンス?』のあらすじ(ネタバレなし)

妻子と三人暮らしで何不自由のない課長職のサラリーマンが、毎日の通勤電車から見える社交ダンス教室の窓でやるせなく佇む美女が気になりました。
ある日意を決して社交ダンス教室のドアをノックしてしまいました。
あれよあれよで入会してしまうものの、佇む美女先生ではなくベテランの中年先生の担当で受講することになりました。
もちろん今時社交ダンスなんて家族にも恥ずかしくて言えないままでしたが、丁寧なレッスンにより次第にのめり込み、会社の同僚まで同じ教室に通っている事を知り一層深く教室に入り込みます。

一方急に貴宅が遅くなった夫を浮気で疑い探偵まで雇い調査に乗り出す始末です。
ダンス大会に出場するものの傷心する結果に、しかし思わぬところから声援を受け自分を支える周りの人々に深く感謝するのでした。

映画『Shall We ダンス?』の解説

ユニークな視点から描き人気監督である周防正行の出世作です。
ハリウッド調のロマンチックコメディを邦画でやり遂げ大ヒットしました。

日本アカデミー賞も独占し、社交ダンスブームをも引き起こし社会現象にまで及びました。
米国でも好評を博し、2004年にはハリウッド製の「Shall We Dance?」としてリチャード・ギア、ジェニファー・ロペス、スーザン・サランドンの豪華キャストでリメイク制作公開もされました。

プロのバレエダンサーとして活躍中の草刈民代を周防は映画の世界に連れ込み、本作完成後に実生活で結婚しています。
脇役の竹中直人、渡辺えり子、徳井優、田口浩正、草村礼子らもしっかり輝かせ、彼らのキャリアのステップアップに貢献しておりました。

映画『Shall We ダンス?』のみどころ

日本を代表するスターとしての役所広司の初期の大ヒット作であり、同時に監督・周防正行の名を轟かせた作品です。
草刈民代のリンとした美しさが際立ち、バレエで培ったダンスの所作が作品にリアリティを与えます。
主演の役所の漠とした表情が本作にハマり観客と同じ目線でドラマに入り込めます。

涙と笑いの邦画調とは一線を画し終始ドライなハリウッド調の演出が冴え、劇中のコメディリリーフを竹中直人と渡辺えり子に担わせ大いに笑わせます。
本作のタイトルでもあり劇中のメインテーマでもある「シャル・ウィ・ダンス?」は無論ミュージカル「王様と私」の楽曲を大貫妙子がカバーしたものです。

映画『Shall We ダンス?』の感想

大いに笑ってちょっぴりしんみりと、洒落たトーンが全編を包み心が温まる傑作映画です。
オフィスの机の中で足だけがステップの練習ってのが本作の象徴的なシーンとなってます。
殆どを踏襲したハリウッド版リメイクも上出来で、脚本も兼ねた周防ののプロットと作劇が良く出来ていた証拠でしょう。

映画『Shall We ダンス?』の登場人物・キャスト

杉山正平:役所広司
岸川舞:草刈民代
青木富夫:竹中直人
高橋豊子:渡辺えり
田村たま子:草村礼子

映画『Shall We ダンス?』のスタッフ

監督:周防正行
原案:周防正行
脚本:周防正行
製作総指揮:徳間康快
製作:加藤博之
   漆戸靖治
   大野茂
   五十嵐一弘
監督補:山川元
撮影:栢野直樹
照明:長田達也
録音:米山靖
美術:部谷京子
編集:菊池純一
音響効果:柴崎憲治
音楽:周防義和
主題歌:大貫妙子

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