映画『猿の惑星』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

映画

1968年4月30日に公開された映画『猿の惑星』。
この記事では、映画『猿の惑星』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『猿の惑星』の予告編

≪映画『猿の惑星』・予告編≫

およそ6か月の宇宙旅行でしたが冬眠状態だったことから地球時間では700年相当が経過したところで、トラブルが発生し自動的にとある惑星に不時着しました。
幸いにも地球に似た環境であることが判り大破した宇宙船から脱出し見知らぬ惑星の探検に出ました。
やがて彼等の前に目を疑うような光景に出くわしたのです。

なんと原始人同然の人間達が武装した猿の大群に追い詰められていたのです。

映画『猿の惑星』のあらすじ(ネタバレなし)

不時着した惑星は地球の組成に似ており、酸素も水も土もあり、何らかの着用も必要とせずに活動出来きました。
湖のようなところから脱出し食料を求め探索したところ、なんとこの惑星では人間と猿の主従が完全に逆転していました。
高度な体制を整え、衣服も着用し言葉でのコミュニケーションが可能な猿が、裸同然で知能も低い原始人としての人間を支配していたのです。

やがて猿の一群に捉えられ驚くべき逆転の社会を目の当たりにするのでした。
ここでは猿は人間から進化したものと認識され、言葉を操るこの異端の人間の登場に真理が歪められる騒動に発展します。
猿の聖典で禁断の地とされてきた地があることが判りその探求の旅に出るのでした。

映画『猿の惑星』の解説

フランスのSF作家ピエール・ブールの原作を基にした1968年制作のSF映画としての金字塔となるエポック・メイキングな名作映画です。
20世紀フォックス映画制作の大作で当時のトップスターであるチャールトン・ヘストンが主演し、のちに「パットン大戦車軍団」等の超大作を任せられるフランクリン・J・シャフナーが監督しました。

猿の特殊メイクは当時高い評価を受け、アカデミー特別賞を受賞し、衝撃のラストにより大ヒットを記録しました。

当然に「続・猿の惑星」、「新・猿の惑星」、「猿の惑星・征服」、「最後の猿の惑星」と制作されるも第1作を超えることはありませんでした。
2001年には「PLANET OF THE APES/猿の惑星」が、2011年には「猿の惑星: 創世記」としてリブート版がスタート以降、「『猿の惑星: 新世紀』、「猿の惑星: 聖戦記」と公開され20世紀フォックスの屋台骨を支えてました。

映画『猿の惑星』のみどころ

猿役に扮するロディ・マクドウォールやキム・ハンターそしてモーリス・エヴァンス等は一流の役者であり、彼らが素顔を隠し終始猿のマスクを着用し演技するところがミソです。
逆に言いますと役者にとって不都合なマスクを通してでも秀逸な演技が可能な高度な技量の持ち主だけが選ばれたわけです。
これを手掛けたメイクアップアーティストであるジョン・チェンバースはアカデミー名誉賞を受賞しました。
猿社会のライフスタイルから社会構造その全てをゼロから構築し創り上げられた壮大なセットも見所です。
大スターであるヘストンが捉えられ僅かな腰巻を猿の警官達から取り上げられる一瞬の全裸姿が当時評判にもなりました。

映画『猿の惑星』の感想

全てはラストの衝撃のために存在するわけで、決してネタバレの出来ない最大の名作と言って過言ではありません。
猿の軍団も登場し壮絶なアクションもありますが、「スター・ウォーズ」のような空想フィクションとき異なり、批判精神を持った鋭い考察が秀逸なSF作品です。

映画『猿の惑星』の登場人物・キャスト

ジョージ・テイラー大佐:チャールトン・ヘストン
コーネリアス:ロディ・マクドウォール
ジーラ博士:キム・ハンター
ザイアス博士:モーリス・エヴァンス
議長:ジェームズ・ホイットモア
オノリアス:ジェームズ・デイリー
ノバ:リンダ・ハリソン
ルシアス:ルー・ワグナー
マクシマス:ウッドロー・パーフレイ
ジョン・ランドン中尉:ロバート・ガンナー
トーマス・ドッジ中尉:ジェフ・バートン
マリアン・スチュアート中尉:ダイアン・スタンレー
ジュリアス:バック・カータリアン
騎兵隊長:ノーマン・バートン
ガレン医師:ライト・キング
聖職者:ポール・ランバート

映画『猿の惑星』のスタッフ

監督:フランクリン・J・シャフナー
脚本:マイケル・ウィルソン、ロッド・サーリング
原作:ピエール・ブール
製作:アーサー・P・ジェイコブス
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:レオン・シャムロイ

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