映画『ザ・グリード』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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1998年2月2日に公開された映画『ザ・グリード』。
この記事では、映画『ザ・グリード』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ザ・グリード』の予告編

≪映画『ザ・グリード』・予告編≫

本作は、潜航不能となった豪華客船を舞台に、巨大生物と闘うSFホラーです。
嵐が吹き荒れる南シナ海上にて開催された、アルゴノーティカ号の完成披露パーティー。
数千人もの成金達を乗せた船は、催しと完成を祝う祝賀で大いに賑わっていました。
宴もたけなわ、船は突如制御不能に陥り、乗客はパニック状態に。
そして、深海から浮上してきた“何か”が襲いかかり、場は一気に修羅場へと変貌する…。

映画『ザ・グリード』のあらすじ(ネタバレなし)

嵐が吹き荒ぶ南シナ海上。
密輸船・サイパン号の船長・フィネガンとその仲間は、傭兵団からの依頼を受け、重火器の密輸を行っていました。
傭兵団の面々は、冷酷な長・ハノーバーを始めとしたならず者ばかり。
夜間の航海に嵐が災いし、サイパン号はモーターボードと衝突してしまい、修理が必要な状況に。
不幸中の幸いか、豪華客船アルゴノーティカ号が海上で停泊する姿を発見したフィネガン達。
助けを求め、欠損した船のパーツを貰うことを思い付きますが、ハノーバー達が本性を現します。
アルゴノーティカ号を襲い、金品を略奪しようとするのが目的だったのです。
船のシステムを操作し、計画的にアルゴノーティカ号を制御不能にした船主・キャントン。
傭兵団と繋がっており、保険金目当てでハノーバー達にシージャックを依頼したのでした。
重装備に対して丸腰のフィネガン達は、ハノーバー達の脅しに従うしかありません。
しかし、いざ船内に突入してみても、閑散とした状況で人の気配すらありません。
乗客達は、既に“先客”の餌食となっていたのです。
船底を破壊し侵入してきたのは、ワームの一種と推測される古代生物。
助けも来ず孤軍奮闘の状況下、生き残りを賭けたサバイバルが幕を開ける!

映画『ザ・グリード』の解説

本作は、1998年1月にアメリカで公開された映画です。
日本公開は同年秋からということで、作中の補食シーンと食欲の秋をかけたTVCMが懐かしいですね。
監督は、「ハムナプトラ」シリーズで知られる、スティーブン・ソマーズです。

同作でマヌケで狡猾な悪党を演じたケヴィン・J・オコナーは本作にも主演しているので、注目です。
恐怖と緊張感が漂う本作に、味のある演技で和やかな雰囲気を添えています。

作中の化け物・オクタルス(グリード)は、カンブリア紀から生息している古代生物です。
環境破壊が原因による生態系のバランス崩壊が理由で、突然変異を起こしたそう。
作中では明らかにされませんが、こういう裏設定は想像力を駆り立ててくれるので良いですね。

映画『ザ・グリード』のみどころ

見どころには、
・オクタルスの豪快な喰いっぷり
・ハラハラドキドキの連続
が挙げられます。

張り巡らした触手で獲物を補食、狭く細かい場所でも追跡の魔の手をゆるめないオクタルス。
頭から丸飲み、足から丸飲み、生きたまま溶かされ、骨だけ無惨に排泄…。
「無慈悲に喰う」という行為も怖いですが、その後の「生きたまま溶かす」ことが更に残酷。
船という限定された場所で、何処から襲われるか分からないハラハラ感が本作の魅力でしょう。

また、金のためなら何でも行う、ハノーバー率いる傭兵達にも注目です。
絵に描いたようなクズっぷりの彼ら。
オクタルスの暴食っぷりやフィネガン達の活躍を際立たせ、本作の盛り上がりに欠かせない存在です。

映画『ザ・グリード』の感想

本作は、B級映画の隠れた名作です。
多くの作品でセオリーとして用いられる設定が目立ちますが、全体の質は高いと言えます。
そのグロい描写と分かりやすいパニック要素は、ホラーが苦手な方にもオススメです。
ぜひ、肩の力を抜いて楽しんでみてください。

映画『ザ・グリード』の登場人物・キャスト

ジョン・フィネガン:トリート・ウィリアムズ
トリリアン・セント・ジェームズ:ファムケ・ヤンセン
ジョーイ・パントゥーチ:ケヴィン・J・オコナー
レイラ:ウナ・デーモン
サイモン・キャントン:アンソニー・ヒールド
H・W・アサートン:デリック・オコナー
ハノーバー:ウェス・ステュディ
モリガン:ジェイソン・フレミング
マムーリ:クリフ・カーティス
メイソン:クリフトン・パウエル
T・レイ・ジョーンズ:トレヴァー・ゴダード
ヴィーヴォ:ジャイモン・フンスー
ビリー:クリント・カーティス

映画『ザ・グリード』のスタッフ

監督・脚本=スティーブン・ソマーズ
総製作指揮=バリー・ベルナルディ
製作=ローレンス・マーク、ジョン・バルデッチ
撮影=ハワード・アサートン
編集=ジョン・ライト、ボブ・ダクセイ
音楽=ジェリー・ゴールドスミス

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