2019年12月13日に公開された映画『家族を想うとき』。
この記事では、映画『家族を想うとき』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『家族を想うとき』の予告編
≪映画『家族を想うとき』・予告編≫
イギリスに住むターナー家。
父と母はマイホームの購入を夢見ていました。
父リッキーは、夢を叶えるためにフランチャイズの宅配ドライバーとしての独立を決意し、母アピーはパートタイムの介護福祉士として一日中働き詰めです。
両親共に忙しく、家にいる時間がなくなっていき、子供たちは寂しい思いをするばかりになってしまいます。
そんな中、リッキーが事件に巻き込まれてしまって…。
映画『家族を想うとき』のあらすじ(ネタバレなし)
イギリスのニューカッスルに住むターナー一家。
両親はマイホーム購入を夢見て日々労働に励んでいます。
父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして独立し、一日中駆け回る日々を送ります。
母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、残業もしながら朝から晩まで働いています。
彼女は長い移動時間のせいでますます家にいる時間がなくなっていきます。
両親共に忙しく、息子のセブと娘のライザは家で留守番ばかりです。
そのため、寂しい思いだけが積み重なっていきます。
家族を幸せにするために働いているのに、家族との時間はなくなっていく。
そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまって…。
映画『家族を想うとき』の解説
この映画は、フランス・イギリス・ベルギーのドラマ映画です。
監督を務めたのは「わたしは、ダニエル・ブレイク」などの作品で知られるケン・ローチです。
脚本は「この自由な世界で」でヴェネツィア国際映画祭にて脚本賞を受賞したポール・ラヴァーティが務めました。
2019年5月16日に第72回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にて、ワールド・プレミアが行われました。
原題の「Sorry We Missed You 」は宅配事業者の不在者届けの「ご不在につき失礼」を意味しており、夫リッキーの仕事からこのお言葉が取られています。
映画『家族を想うとき』のみどころ
「いったい何と闘えば、家族を幸せにできるのか?」といった難しい問いに対して真摯に向き合って、家族間の愛情と葛藤をドラマティックに描いているところが、この作品の最大の見どころだと思います。
夢に追われて、大切な家族との時間がすり減っていってしまう苦悩が感じられて、見ていて胸が熱くなります。
家族の包容力、そして優しさと暖かさを感じることができる、心温まるストーリーは必見です。
また、この作品は労働者階級が直面する理不尽な経済状況をありありと描いています。
改めてそんな現代の社会情勢について考えさせられる作品です。
映画『家族を想うとき』の感想
家族との暖かさを感じるこの作品は、ぜひ母の日や父の日に両親と一緒に見てほしいです。
改めて、自分にとっての幸せは何なのか?本当に大切な時間はちゃんと確保できているのか?をじっくりと考えさせられる作品です。
映画『家族を想うとき』の登場人物・キャスト
リッキー(父) :クリス・ヒッチェン
アビー(母) : デビー・ハニーウッド
セブ(長男) :リス・ストーン
ライザ(長女) : ケイティ・プロクター
マロニー(監督者) : ロス・ブリュースター
映画『家族を想うとき』のスタッフ
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァーティ
製作:レベッカ・オブライエン(英語版)
音楽:ジョージ・フェントン
撮影:ロビー・ライアン