2014年5月21日に公開された映画『さらば、愛の言葉よ』。
この記事では、映画『さらば、愛の言葉よ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『さらば、愛の言葉よ』の予告編
≪映画『さらば、愛の言葉よ』・予告編≫
ある日、人妻の女性と独身男性が出逢います。
2人は次第に愛し合うようになり、時には言い争うこともありながらも、互いに惹かれあっていきます。
一匹の犬が町と田舎を彷徨い、季節は巡り、再び女性と男性は巡り合います。
犬は2人の元に落ち着き、登場人物は3人に。
しかし、女性のかつての夫が、何もかもを台無しにしてしまい…。
映画『さらば、愛の言葉よ』のあらすじ(ネタバレなし)
ある日、人妻の女性と、激しい戦禍のなか生き抜く男性が出逢います。
2人は次第に愛し合うようになり、時には意見がぶつかり合い言い争うこともありながら、次第に惹かれあっていきます。
そんな街で、一匹の犬は、町と田舎を彷徨い歩きます。
やがて季節は巡り、女性と男性は再び巡り合います。
そんな2人の元に、一匹の犬が現れます。
犬は女性の家で、あたかも自分の家だと言わんばかりにソファーでくつろぐようになり、次第に3人は共に暮らすようになります。
しかし、女性はおもむろに母親から聞かされた残酷な話をし始めて、表情を歪め…。
映画『さらば、愛の言葉よ』の解説
この映画の監督、ジャン=リュック・ゴダールは、この映画において初めて3Dを用いた撮影を行いました。
作品の評価は非常に高く、Metacriticでは8件のレビューにおいて平均値約74点を獲得しました。
さらに、Rotten Tomatoesでは14件のレビューにおいて支持率86%を記録しました。
そしてこの映画は、第67回カンヌ国際映画祭において審査員賞を受賞しました。
また、雑誌、「カイエ・デュ・シネマ」誌が選ぶ2014年の映画トップ10では、第2位を獲得しています。
また、「サイト&サウンド」誌においても2位を獲得しています。
映画『さらば、愛の言葉よ』のみどころ
フランス映画の巨匠と名高い、ジャン=リュック・ゴダール監督が初めて3D技術を使って製作した今作は、通常の映画ではなかなか見られないような迫力と演出を堪能することができます。
容易に全体像を把握することができないような、複雑な奥深さがこの作品の見どころだと思います。
抽象的かつ芸術的な演出が、美しい舞台を強調しており、見ているだけで作品の持つ独特な世界観へと引き込まれていく心地になります。
セリフひとつひとつも奥が深く、映画を見た後に心の中に、幾つもの華々しく、儚い台詞が刻み込まれている感覚になります。
映画『さらば、愛の言葉よ』の感想
儚くも美しい、フランスを舞台に繰り広げられる、2人の男女と犬を巡った淡く切ない恋物語です。
その美しい舞台に、思わず見惚れてしまいます。
色彩豊かで鮮やかな画面が本当に素敵な映画です。
ぜひ見ていただきたい一作です。
映画『さらば、愛の言葉よ』の登場人物・キャスト
ジョゼット:エロイーズ・ゴデ
ギデオン:カメル・アブデリ
マーカス:リシャール・シェヴァリエ
メアリー・シェリー:ジェシカ・エリクソン
映画『さらば、愛の言葉よ』のスタッフ
監督:ジャン=リュック・ゴダール
脚本:ジャン=リュック・ゴダール
撮影:ファブリス・アラーニョ
編集:ジャン=リュック・ゴダール