映画『ドッグヴィル』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

映画

2004年2月21日に公開された映画『ドッグヴィル』。
この記事では、映画『ドッグヴィル』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『ドッグヴィル』の予告編

≪映画『ドッグヴィル』・予告編≫

ニコール・キッドマン演じるグレースという若い女性が、ギャングに追われて小さな「ドッグヴィル」という村に逃げ込むところから映画は始まります。
グレースはとてもやさしく素直な性格ですがその素性は不明なままで話は進んでいきます。
村の住民は15人と少数ですが、彼らがグレースを受け入れるとともに徐々に平穏だった村に亀裂が入り出し、ラストはとても胸糞悪くなる結果となります。
人間の負の側面とやりきれなさなどが渦を巻き、鬱映画としても有名な作品です。

映画『ドッグヴィル』のあらすじ(ネタバレなし)

ギャングに追われて小さな村に逃げ込んだグレース。
彼女の健気さやひたむきさに徐々に村人は心を開き、彼女を受け入れていきます。

村人たちが提示した条件である2週間の労働を何とかこなし、村人は再度、集会を開き彼女を村の一員とすることを決めます。
僅かながら報酬を得るようにもなり村人たちとの信頼関係を築きだしたグレースですが、ある日、村に来た警察官が彼女の顔が書かれた手配書を残していくことで、徐々に村の平穏は崩れていきます。
段々と村人たちのグレースへの扱いは冷たくなっていき、ある事件をきっかけに彼女は追放されてしまいます。

その後、彼女がドッグヴィルを去るラストシーンまでは本当に鬱な展開が続いていきます。。。

映画『ドッグヴィル』の解説

2003年に発表された監督:ラース・フォン・トリアー、主演:ニコール・キッドマンの作品です。
上映当時から、その珍しい舞台設定と後味の悪すぎるストーリー展開とラストが話題になりました。
ニコールキッドマンのその美しさは言うまでもなく本作でもとても綺麗に映されています。

また、その性格や存在自体も作品中は完全な善として描かれます。
平穏ですが閉ざされた村に、全くの善なるものが入り込んだ時に、人間の負の心情が露になっていく過程が見事に描かれています。

また、その舞台は暗いスタジオに白線が書かれただけのセットです。最初は驚きますが、ストーリーが進むにつれてこのセットがとても効果的になります。

映画『ドッグヴィル』のみどころ

やはり本作の見どころはネットなどでも有名な通り、その胸糞悪さです。
ニコールキッドマンが超絶綺麗なので、その彼女に対する村人の仕打ちのひどさが際立っています。
美人で性格も良くて最後まで耐え抜く彼女に感情移入していきますが、それもラストシーンでまさかの…。

うそー!と思う反面、ある種のカタルシスも感じられて、正直なところ、「よくやった」とも思ってしまいます。
見終わった後に、そんな感情を持つ自分もいてさらに怖く感じられました。

また、暗いスタジオにチョークを引いただけという舞台設定も秀逸です。普段は見えないお隣さんの家の中があらわになることで、その村人の残酷さや何もできない人間の偽善性が際立っています。

映画『ドッグヴィル』の感想

とにかく本作品「ドッグヴィル」を見た後は、鬱な気持ちになりますので気を付けて下さい。
ただ、話題になるだけあって最後まで引き込まれてしまう魅力もある作品ですので、十分に気持ちを落ち着かせてみることをお勧めします!

映画『ドッグヴィル』の登場人物・キャスト

グレース:ニコール・キッドマン
トム・エディソン:ポール・ベタニー
リズ:クロエ・セヴィニー
ジンジャー:ローレン・バコール
チャック:ステラン・スカルスガルド
ビッグ・マン:ジェームズ・カーン
ヴェラ:パトリシア・クラークソン
ビル:ジェレミー・デイヴィス
ジャック:ベン・ギャザラ
コートを着た男:ウド・キア
大きな帽子をかぶった男:ジャン=マルク・バール
トム・エディソン・シニア:フィリップ・ベイカー・ホール
ナレーション:ジョン・ハート

映画『ドッグヴィル』のスタッフ

監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ヴィベケ・ウィンデロフ
製作総指揮:ペーター・オールベック・イェンセン
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
音楽:ペール・ストライト
編集:モリー・マレーネ・ステンスガート
衣裳:マノン・ラスムッセン

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