2019年3月8日に公開された映画『運び屋』。
この記事では、映画『運び屋』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『運び屋』の予告編
≪映画『運び屋』・予告編≫
主人公アール・ストーンは、仕事第一主義で家庭を顧みない園芸家です。
ある日、彼は花農場を差し押さえられてしまい、家族を頼りますが、冷たくあしらわれます。
孤独なアールにある男が簡単なドライバーの仕事の話を持ちかけてきました。
仕事を引き受け真面目にこなすアールでしたが、運ばされているのは犯罪組織の○○。
家族との関係を取り戻そうとするアールに当局の捜査が迫る。
映画『運び屋』のあらすじ(ネタバレなし)
人気園芸家だったアール・ストーンも90歳になり、時代ついていけず経営はかたむき花農場は銀行に差し押さえられてしまいます。
仕事優先で家族をないがしろにしてきたツケで、家族には冷たくあしらわれ孤独を感じるアール。
知合いから金になるドライバーの話を紹介され、なんなくこなすも実はイリーガルなものの運び屋だと気づきます。
まずいと思いながらも高い報酬により、花農場を取り戻したり、孫にパーティーを開いてやったりできたアールは仕事を続けるのです。
ある日の仕事中に妻メアリーの病状が切迫しているとを知らされたアール。
当局の捜査の網も狭まってきている中、組織のルールを破り妻の元へ。
映画『運び屋』の解説
スクリーンから遠ざかっていたクリント・イーストウッドが、久しぶりに監督・主演です。
高齢なイーストウッドが、10年ぶりに主演をこなすという事で話題となりました。
興行収入は1億ドルを突破し、イーストウッド監督作品で6本目の快挙となったのです。
80代で運び屋をしていた退役軍人レオ・シャープの実話に基づいています。
イーストウッドの監督としての評価は高く、アカデミー賞の常連であるブラッドリー・クーパーとローレンス・フィッシュバーンも二つ返事で出演を決めました。
原題のThe Muleは、頑固者やラバ(馬とロバのあいのこのような動物)という意味があります。
映画『運び屋』のみどころ
カントリーミュージックを聞きながら、荒野を颯爽とドライブするアール・ストーンを見るだけでしびれるファンも多いことでしょう。
クリント・イーストウッドがとにかく渋くてカッコよくて切ないです。
演技力と存在感が何かのゾーンに入っていると感じさせるほど完成されたものとなっています。
映画に人生を捧げたイーストウッドが、映画の魅力を誰にでも分かるシンプルな形で届けてくれたようです。
シンプルでありながら何気ないシーンでもワクワクし、映画のストーリーに引き込まれてしまいます。
これぞ正統派、一ミリのまやかしもない良質な映画の魅力が詰まった世界を堪能して下さい。
映画『運び屋』の感想
派手な銃撃戦などなくひたすら地味でリアリティがあり、渋いクリント・イーストウッドがいい感じに切なくて心にしみます。
映画評論サイトでの高評価もうなずける、映画本来の魅力を持つ良質な映画といっていいでしょう。
映画『運び屋』の登場人物・キャスト
アール・ストーン:クリント・イーストウッド
コリン・ベイツ捜査官:ブラッドリー・クーパー
主任特別捜査官:ローレンス・フィッシュバーン
トレビノ捜査官:マイケル・ペーニャ
メアリー:ダイアン・ウィースト
ラトン:アンディ・ガルシア
フリオ:イグナシオ・セリッチオ
ジニー:タイッサ・ファーミガ
アイリス:アリソン・イーストウッド
グスタボ:クリフトン・コリンズ・Jr
映画『運び屋』のスタッフ
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
原案:サム・ドルニック 『The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule』
製作:クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
クリスティーナ・リベラ
ジェシカ・マイヤー
ダン・フリードキン
ブラッドリー・トーマス
製作総指揮:アーロン・L・ギルバート
音楽:アルトゥロ・サンドバル
撮影:イブ・ベランジェ
編集:ジョエル・コックス